こんにちは。日本の皆様。
日本ではもう桜が満開なのでしょうね。あぁ~~~いいな、いいな。
ドイツにも桜は少しありますが、日本のソメイヨシノのような種類はあまりなく、もっと小柄な花で、色は白っぽかったり、めっちゃ濃いピンクだったり。
そんな桜ファミリー(兄弟?)のようなものが、どっかの人の家の庭に咲いていたり、公園に咲いていたりです。
さみし・・・
“お花見したい!お花見したい!”
これは、秋になると私が日本で“秋刀魚”食べたいのと同じくらいの強い願望です!
でも皆様、桜はキレイでも決して折りとったりしないで下さいね。
昔、ずーっと昔、私は近所の公園に咲いていた、めちゃきれいな八重桜を折って、自分のアパートに飾っていました。
遊びに来たその当時の彼氏が、
“なにやってんねん!おまえ、桜折ったらあかんことも知らんのか!!桜はな、折ったところから二度と枝もでないし、花も咲かへんねんぞ!”
と怒りました。
うっそ~!その当時18歳の私でしたが“ごめ~ん桜・・・”な気持ちでいっぱいになり、後悔したのをよく覚えています。
なので、って“そんなんするのおまえだけやろ!”って、感じかな・・・。
そんな「エモリミエ思い出ストーリー」はそろそろやめといて。
なんといっても私は特派員、日本の皆様に役立つ情報をお伝えするのが仕事でして、その仕事をそつなくこなすのが、読者の皆様が一番に望んでいる事だと思われるのであります!
ということで、エモリミエ、ようやく気づいた!?
いやぁね。外国暮らしも慣れるのに時間はかかるわ、言葉はわからないのに毎日どんどん過ぎていくわ、むかつくことも多いわで、なかなか時間が・・・ブツブツブツ。
そう、第一回目の役立つ情報とは?
“アウスビルドゥング(以下アウスと略します)”についてです。
辞書で見ると「職業教育」とあり日本にはないシステムです。
私も最初は「なにそれ?」と気にも留めずにいたのですが、どっこいこれはドイツの教育システムの大事なものであり、基本でもあります。
アウスは、職場+学校からなる、ドュアルシステム(2重システム)です。
学校では基本的な知識やその職業の専門的な知識を学び、職場ではそれを生かした実践。
お花屋さんでたとえれば接客業務やシェフ、同僚などとの人間関係・・・いわゆる社会で働く一員としての基本的なマナーなどを学びます。
ここまで読んで、とにかく“やりたい!”と思ったら(いるのか?)・・・まず先に自分を受け入れてくれる職場を探します。
普通は、履歴書、志願書を郵送します。それをクリアし職場が“とりあえず面接をしましょうか”ということになると第一関門突破です。
残念ながら今現在、ここドイツも日本と同じく不景気で失業率が高く、申込者に対して受け入れ先は決して充分ではありません。
ましてや、これを読んでおられる方のほとんどは日本の方でしょう。
言葉ネックなる人も多くおられると思います。
そういった面で初めから相当の困難が予想されます。
私も当然そうで、かなり断られました。
しかし、中には最終的に私がお世話になったシェフのような人もいて、
“はぁ?日本人、ドイツ語しゃべりよらへん。でも、花の経験あり。おもろそうやん。オッケー!”
と、行ったその日に契約を交すことだってあり得るのです。
ただ、シェフはもともと“バリ”が好きでアジアに興味があり、そんなこともあり私に興味を持ってくれたのがラッキーだったと言うこともありますが・・・。
そういう人、決してシェフだけだとは思いません。
少ないだろうけど、どこか他にもきっといるはずです!
探すとき、何回も断られると本当にめげますが、どこかにそういう人もいるのだから、探し当てるのみ!です。
職場が見つかれば、滞在許可証の申請や住居の確保など生活環境を整えなければいけないでしょうね。
そのなかでも特に、滞在許可証。これはやっかいです。
日本のドイツ大使館、ドイツの外人局・職業安定所、法律、経済的な問題などなどなど・・・トラブルがいっぱいです。
でも、ここでもめげません。
“いやぁ!!これにサインもらうまで帰りません!居座ってやる!”
と強気(?)の態度で乗り切りましょうす。
ドイツ語はしゃべれない代わりに、泣く、笑う、だだをこねる、帰らないなど強固な態度で示しましょう。
でも、やりすぎてお役人さんに嫌われるとよくないです(やはり、エモリさんは役立つ情報をお伝えできないのか???)。
そういう、諸々の件が済みますといよいよアウスが始められます。
学校は、職場との契約が済むと“申し込みにきてくださーい!”という手紙が送られてくるので、単純に申し込みに行きます。
職場での契約が済んでいれば、入学に際しての試験などはありませんし費用もかかりません。
私の場合、シェフをはじめ同僚達も助けてくれ、学校がどこにあるのか教えてくれたり、学校側に私という日本人が来るということをあらかじめ言ってくれていたりと、いろいろと世話をしてくれました。おそらくどのお店でも、最初はいろいろ助けてくれるであろうと思います。
以上、簡単ですがこれはあくまでも私の経験がベースです。
物事には何事も例外有りで、もっと簡単に事が運ぶ場合や“あれ~~~~っ”てこともあるかと思います。
しかし、大事なことは自分のやりたいと思う意志をわかってもらえるようにする事だと思います。
それには、ドイツ語もフランス語も英語も関係なく、自分の態度と心で人に伝えるべきであろうと私は思います。
私も、そんな大した事言える人間ではありませぬが、心でわかりあえる、そういう人々は世界中にいると信じています。
次回は、主に学校での勉強などの様子を紹介するパート2をお送りします。
いつの話か・・・近々・・・。
さてさて・・・
前回のつづき・・・
“アウスビルドゥングではいったい何を勉強するのか???”
まずは簡単な一週間のスケジュールからです。
一週間の中、とりあえず平日は仕事、土曜日は半日勤もしくは休み、日曜日はお休み、といった感じで職業の方は進んでいきます。
そして学業の方はといえば、一週間の中の2日(2日程)だけ学校に通い、その日は仕事をせず終日勉強をするのです。
最初の学年では隔週二回(月6回)でした。土日は休みです。
1クラス約20~30人弱で、その殆どが女の子です。
授業は「植物学、経理・経済学、社会科、ドイツ語、実技、実技の理論、宗教」があり、1年に二回の学期末テスト、数回の小テストを行いながら、進んでいきます。
具体的に「植物学」では、まず、植物の器官(根、茎、葉、花・・・)それぞれの役目、光合成について、肥料について、有害生物、病気について、そしてこれは忘れてはいけない、花々の学名・ドイツ名など。
「経理・経済学」では、見積もりの仕方、税金について、株式会社・有限会社・個人商店などの違い、棚卸しの仕方など。
「社会科」では、ドイツという国について、ドイツの今の社会問題、法律、憲法、選挙について、国会の仕組みなど。
「ドイツ語」では、当然ドイツ人が習うドイツ語(いわゆる国語ですね)なので、例えば、仕事で使う手紙などの正しい書き方、言い回し、何かのテーマについてレポートを書く、文法など。
「実技」では、花束を作る、クランツ(リース)を作る、アレンジを作る、テーブルデコレーションを作る、ブーケを作るなど。
「実技の理論」では、色彩学、クランツ・花束・アレンジなどの正しいプロポーション、文化史(ゴシック、バロック、ユーゲントスタイル・・・)、文化史に基づくその時代の特徴・花の飾り方など。
そして、最後の「宗教」ですが、これは、まぁ、おそらく「みんなのコミュニケーションとるための場」が目的のそれほどシリアスなものではなく、とりあえず私は仏教なので、倫理学のクラスに入りました。それ以外は、カトリックのクラス有り。
そこでは、毎回いろんなテーマでディスカッションが行われ、クラスのみんなはそれぞれに自分の意見を言い合いいろんな人の意見を知っていき、たぶん、私が思うにそういう事がドイツ社会で必要なのでしょうね(自分の意見を言い、人の意見を聞くこと)。
エモリさんは、毎回聞くだけでした。それはそれで良しとしようと。
ざぁ~~~~~~~とまぁ、あげてみると“うげっっ”て言うくらいに科目が多く感じますが、確かに多いと思います。花に関する以外の事もけっこう入っていますからね・・・。
学校の名前は「ベルーフシューレ」といい、アウスビルドゥングをする人たちが行く、日本でいうと高校と専門学校がくっついたようなところだと、私は思います。
だから、花以外のことも、他のドイツ人には必要で、学ばなければいけないのです。
そこに、日本人が入った場合、特別扱いされるはずはなく、やはり学んで、テスト受けて、卒業しないといけないのです。
こうしてみると大変そうですが、大丈夫です。
大変なのは、最初の半年か1年くらいで、後半はだんだん慣れてきて、いろんな事(特に言葉)も覚えられてくるので楽になります。
授業の内容は、ドイツ語がわっけわからんだけで難しく感じられますが、実はそんなすごく難しい事をやるわけではないので、そこさえ解ってくるともうへのかっぱです。
私も最初は、右も左も上も下もドイツ語も解らなくて、ただただ泣いてましたが、それも最初のうちだけで、自分なりのペースがつかめてくると楽になっていたのを覚えています。
特に計算問題は得意中の得意で、すらすらと解いていたら先生が来て、
先生:「ミエーどう?解る?」
私:「はぁ~とりあえず全部解きましたけど、答えあっていますか?」
先生:「じゃぁ、見てみるね。・・・・・う・・え・・・全部あっています!」
その先生がはじめて気がついてくれました。
「ミエ、本当は脳味噌まであほじゃない!」てことに。
単純に言葉が理解できないだけだと。
まぁ、脳味噌手前まで、アホかもしれんけど・・・ね。
それ以降、その先生は私専用の“簡単なドイツ語で書いたテスト問題!”をつくってきてくれたのでした。
とりあえず計算問題は、ドイツ人に勝てまっせ!
彼らはすべてにおいて、電卓を使うことを許されており、九九とかちゃんと知らなかったりも・・・。
私が一度、日本で習うふつーのかけ算、わり算の暗算方法を紙に書くと、
“おまえなにやってんねん!”
みたいな目で見られ、そしてその答が正解だと、
“え~~~なんでなんで??”
といった顔されました。
うははははっ、計算は勝った!って、勝ち負けの問題ではないが・・・。
そんな感じですわ。
学校は最初の頃こそ友達も出来ず、嫌で嫌で登校拒否寸前になりましたが、そこは(以外と)くそまじめなエモリさん、学校をさぼるなんてドイツで出来るはずなく(シェフも怖かったし・・・)、一年生の時は見事!皆勤でした!
二年目、慣れたら、調子に乗ってしまいさぼっちゃったかなぁ???
学校は、そんなところでした。
こんちは!
今日も元気な私ですが、実はこの間3泊4日でアムステルダムに行って参りました。
花と言えばチューリップ、チューリップと言えばオランダ・アムステルダム。
“よっ、特派員!めっちゃ順調に仕事こなしてるやん!”
と、思いきや、今回は文章のみの報告となります・・・なんでやねん!
忘れました。特派員、アムスにカメラを持参すんの。すいません。
急いで向こうで“写るんです”を買いましたが、それを現像してもスキャナーない!
ということは、どうにもこうにも、かくかくしかじか、どーにもできないと思います(当たり前!)。すいませんね。
まぁ、機会があればお見せするということで、どうかよろしく。
アムスには10年来のお友達が住んでいて、彼女に会いに行くのがメインの今回の旅。
しかし、今、街は、花は、政治は、経済はとリポートも忘れてはいません。
花と言えばチューリップ、チューリップと言えばオランダ・アムステルダム(くどい?)。
とにかく花屋はチューリップ!オランダなんて、あなた、世界のチューリップの何パーセント?!かを出荷しているのですから、そりゃ、私、そんなんもメインで考えて行きました。
まず、街の感想は・・・。
“めっちゃかわい~~~~!”です。
こぢんまりしてて、軽快な街の雰囲気で、人種のルツボで・・・。
で、植物好きが多い!花安ーーーーー!チューリップが50本10ユーロで売ってました。
友達に、“買おっかな??”っていったら、
“50本な・・・ちょっと多すぎんねん”と一言。
それもそーや。
もらったらうれしいけど、安いからといって自分の部屋に50本のチューリップ・・・、普通買うか??
だけど、お店やってる人達には「どんともってこい!いくらでももらうで!」みたいで、殆どのオフィスも、カフェも、雑貨屋さんもチューリップいっぱい飾ってました。
アムステルダムには、ゴッホの美術館以外にも有名な美術館があり、その他はアンネ・フランクの家、男性用のピンクの街(公共!!)、などなどなどもりだくさんで、私は、友達と街を散策し、花屋を見つけては入り、おしゃれな店を見つけては入りのそんな観光をしました。
でも、この旅の本当のメインは、オランダ、いや世界一の
“アールスメール花市場”見学。
ここは、一般客用に見学が認められていて、入場料を払って見学が出来ます。
場所はアムスからバスで1時間ほど走った少し郊外にあります。
まずは“でかい!”。まずこの一言が思わず口からもれます。
パンフレットによると、サッカーグラウンドの約125倍の広さだとか・・・。
場中では、実際の競り場の状況とかも見られ、市場の中は花いっぱい!人もいっぱい!で、花を積んだワゴンが何台も連なって移動する様は、まさしく“LEGO”のブロックで作った世界みたい!
人間が小さな車に乗ってチョコチョコ動いてて、それも、規則正しくうごいてるもんやから、まるで、模型のような印象を受けました(私だけかも?)。
花は数だけでなく種類もいっぱいありましたよ。
見学者なので間近では見られないけど、少し離れた上から見てて、
“えっ何?、あの色のカラー・・・・”とか、
“うわ、もうひまわりが大量に出てる!チューリップとヒマワリかい!”
“バラもきれいな!”などなど・・・。
私は、市場全体の“でかさ加減、圧倒的な量”に驚きながらも、花を凝視しては、
“あれ、もっと、間近で見たい。買いたい”とブツブツいってました。
最後に友達に、“私、あそこで働きたい!めっちゃ。車の運転手や整理係でいいし、働きたい!”と無茶なこというてました。
でも絶対やってみる!何年か先にいろんな人と知り合ったら、
“いいやん、ちょっと今日だけ、車運転させてくれへん?LEGOみたいし、簡単そう!”
とか、言うて(無理無理。LEGOちゃうやろ・・・)。
エモリミエ、オランダも行きましょうか・・・?
でも、食費に使うはずのお金で全部チューリップとか買って、家ん中、200本くらいのチューリップ飾ることになって、食べるもんなくなって、そんでもって、ひもじ~・・・の嫌やからやめとく・・・。
オランダキレイでした。