2003年8月9日 ■夏休み!

いやはや、今年のドイツは異常な暑さが続いており変です・・・。
日本はどうなんでしょうか?皆様、お元気でしょうか?
ミュンヘンいやドイツ全体、クーラーもないくせに「毎日30度以上になるな!」って感じです。
こんなに暑いのは異常らしく、このあいだ勤めていた店に行ったとき、Herr Winter さん(前のシェフ)が
 
“ミエ、この暑さのおかげで私は本当にぶったおれそうや・・・”
 
と、言っておりました。かわいそうに・・・。
ま、しかし、夜になると涼しくなったり、家の中でも日の当たらないところは涼しかったりで、日本の“ムシ”暑さとはちがいますがね。
 
そろそろ日本でもお盆休みシーズンに入っていくのでしょうね。
私は少し早めの夏休みをスイスで過ごして参りました。
今回はその時の写真を送ります。
特にどこか(観光地など)へは行かなかったのですが、彼がスイス人なのでスイスにはよく連れていってもらいます(スイスだけで充分やん!)。
スイスへは私の住むミュンヘンから車で約3時間で着きます。
 
私のスイスイメージは、最初っからあまりどーのこーのとなく(ハイジだけ私の中で有名)、しかも無知ときていますので、いつもボケ~と過ごしているのですが、最近は「ひょっとしてもったいないことしてるかも・・・」って少し思ったりするので、今回はボケ~と過ごさないよう「スイスを学ぼう!」の姿勢で行ってきました。このような機会を与えてくれた彼に感謝しつつ・・・。
 
スイスはまず、国の言葉が3カ国語あります。
だいたいはドイツ語(けど私はスイス語と言いかえたい!!なぜなら、ドイツ語の方言の域を超え私にはほぼ理解不可能だから)ですが、フランスに近い地域はフランス語、イタリアに近い地域はイタリア語を話します。
 
“ちょっと車であの街までお買い物~~~”なんて、行ったとして、
 
“あれーしゃべってる言葉ぜんぜんちゃうやん!”ということもありです。
 
スーパーで買い物をすると、商品ラベルは殆どすべて3カ国語で書かれています。
ちなみに物価はかなりお高めです。なので、ドイツ人はあんまりスイスには行きません。
 
あと有名なのは「山、南アルプス、エーデルワイス、チーズフォンデュ」などなどなど・・・。
ヨーロッパの南アルプスがドカ~ンとあるだけに、山々の景色はそれはそれは美しいのです。
が、私は日本の山々も捨てがたいと思います。だって、いろんな種類があるから・・・。
北は北海道、南は九州まで、いろんな自然がつまっていて、様々な木、植物・・・、こんなのは「南北に長いんでーす!」の日本ならではですよね。きっと。
余談ですが最近私がハマった本で、現在(おそらく未来も)推薦度100%のモノがありまして、それは「幸田 文さん著の“木”」です。
これ読んだら絶対この人が見た木を同じように見たくなるし、木大好き人間になりますよ!
 
まぁまぁ、でも、スイスも負けじときれいな山々がありまして、私は今回そんななかでも、ごくふつーの、日本人初の、彼の実家の近所の小さな山へ行って来ました。
徒歩で3時間くらいかけて(真夏のくそ暑い、33度くらいあるなかで・・・)、とてもつらかったけど、その近所の小さな山に着くと「小さな池あり、様々な花(初めて自生の“忘れな草”を見ました!超感動!!写真では見にくいけど、ナンバー732です)あり、牛ありで」とても楽しかったですよ。
その時の写真をおくっときます。
おまけで途中でみた可愛い家もおくります。
 
先ほども書いたように、毎日暑くてうちのシェフは倒れそうらしいですが、よく見てみるとこのあいだまで青々としていた「ななかまど」の実が色づいてきたり、花が咲き終わって綿毛になっているものあり・・・などで、植物は本当に季節に敏感というか、忠実というか、愛すべきひとですよね。
そういう、さりげないものを植物から感じた時、幸せを感じるのは私だけではないはず。
 
な~んて、ちょっと、センチメンタル!!
 
エモリミエ

 

 

2003年8月27日 ■梅オニギリ。

ヨーロッパをおそっていた猛暑もだんだんとマシになり、やっと普通のドイツの夏がやってきました!
夜の気温が15度くらいになり、過ごしやすい!
少し肌寒いくらいが私の一番好きな気温であります。
 
しかし、猛暑の真っ最中はかなり辛く体調も崩しがちでした。
その上、なんかしらん、30歳ちょい前というビミョーな年齢のせいか「なんか今までの自分と違う・・・」と気づくことも多く、最近は「日頃の食生活、身体を動かしているか、歩いているか、ストレスをためていないかなどなど」要するに、自分の健康管理についていろいろと考えさせられています。
こうみえても“気が小さいので!”何かあると心配になり「ど~しよ。ど~しよ・・・」と友達に言いまくってみたり、ついには病院へ行ってみたりの8月のエモリミエです。
 
そんななか、またもやある本を手に取るやいなやすぐに影響されてしまったエモリさん、最近はすっかり健康オタクになっています。
といっても、サプリメント飲む~とか、ジムに通うーとか、そういった事は一切せずいたってシンプルに「規則正しく、清く美しく。」です。
 
そこで始めてみたのは、
 
●きちんとご飯(日本食)を食べる。→続行中
●早寝早起き。→ぜんぜんだめです
●ストレッチ運動→現在5日目。記録更新中
 
です。
この他は、姿勢を良くする、歯をきちんと磨く、毎朝牛乳を飲む、かな。
 
食事は今のところ時間があるから自分でご飯作っていますが、昔は時間もないし、一人のために作る気がしないしで、結構悲惨なもんでした。
だいたいからして、パンよりご飯派、肉より魚派な私はドイツの食生活にあうはずがなく、スーパーに行くと“食欲なくなってきた・・・”と思うことがしばしば。
以前コーンフレークばっかり食べる私を見て、シェフは
 
“おまえは鳥か!?”
 
と言ってました。
そんなことがしばらく続いていましたね・・・。
でも、ドイツでの生活が約1年経ったある日、ある人から炊飯器を頂ことになり食生活が一気にレベルUP!、友達とご飯を炊いては
 
“やっぱりご飯やんなぁ~!”と。
 
そしてその“ご飯炊き熱”はとどまるとこを知らず、お店での食事も「鳥のエサからオニギリ」へグレードup!、学校にもオニギリばっかり持っていっていました。
 
オニギリの具は、私の場合、誰がなんと言おうとも「おばあちゃんの梅干し」なのですが、この梅干し、ドイツ人に説明するとたいがい、
 
“え~~~~なにそれー!?おいしいの?”
 
との言われます・・・。
 
“そんなん、おまえらの食べてるもんに比べたら、月とすっぽん!うまいにきまってるやんけ!”
 
ドイツでもライスは食べます。
が、日本のようなのではなく、パサパサな感じのライスです。
「梅干し」は、ありません。
梅自体が無いのだと思いますが、ドイツ語で説明するとき「Pflaume(プラウメ)」という単語になり、ほとんどのドイツ人はフルーツとして食べる、スモモ、プラムを想像します。
その「ドイツ人が思うスモモ、プラム」を、塩漬けし、梅酢に漬け込んで出来上がりといった課程を説明するにつけ、
 
“どないな味やねん・・・”
 
となっていくのでしょうね。
 
梅オニギリは、学校にもよく持っていきました。
みんな、私が食べていると、
 
“ミエーまたプラウメ食べてんの?うわぁ~~~!(うわ~ってなんやんねん!)”
 
てなこと、よく言ってましたよ。
お店でも、シェフを始め、同僚が“でた!プラウメ”といった感じで・・・。
ある日なんかは、
 
“ミエはそんな毎日ライスばっかり食べてるから、目が細くなってくねんぞ!”とシェフに言われたので、
 
“だって、毎日ドイツ人みたいにジャガイモ食べてたらイモみたいにコロコロになるもん!”と言い返しました。
それをうけてシェフは笑いながら怒ってましたけどね。
 
もうすぐ次の学校が始まりますが、私は誰がなんと言おうと「梅オニギリ」を持参します。
そういうとこ、気が強いので・・・。
“え~なにそれ”とか“プラウメ~?!”とか、そんなん無視、無視。
 
“我が道を、梅オニギリと共にゆく”(オオッこれ5・7・5になってる!)
 
皆様も、健康にお気をつけくださいませ。では、また。
 
エモリミエ