2004年1月6日 ■新年早々、お恥ずかしい・・・。
皆様、新年あけましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。
2004年、今年こそは、今年こそは、情報量満載、アホなこと少なめでお伝えしたい、“エモリミエドイツ日記”でございます・・・。
と、何一つ変わらない新年のご挨拶なのですが、私、今、とってもハズカシーーーです。
いや~まさか、自分の日記が今年の初笑いになるとは・・・。
なんで、誰もゆうてくれへんかったん!?気づいてたんじゃないんかいな?!
え~実はですね、前回の日記で私は、
「あーゴメンナサイ皆様、11月分の日記がぬけてしまいました!今まで調子よく毎月書いていたのに・・・」
と書きました。
あれ、嘘です!ええっ嘘ッス!真っ赤な嘘ッス!
エモリさんそれ以前にも、すでに日記、ぬけています!
さっき、自分の日記をなに気に読み返してたんですわ。
いえ最近ね。有り難いことに励ましのお手紙やドイツ生活での質問等々を送って下さる方が増えまして、“果たして自分の日記は一体全体どんなモンになりつつあるのか?”なーんてことを確かめたくなってね。
意気揚々とインターネットにアクセスし、ばーんっとメリーさんHPを開け、日本語ヘンやなーとか、文章の構成がなっとらん!とか思いながらひとつひとつ見続けていると、
“あれ、開けへん、この月、開けへんやん!なんでーー???”ってのがあって、
しばらく、HPのなんかがおかしいかな?どこか、故障してんのかな?工事中かな????なんて、思ってたんです。
でも、前後の日記をよくよく読んでみると、
“おまえが書いてへんだけなんじゃ!”
ということが、ばっちりと発覚。
すでに2002年の段階で私の日記はぬけている月があるんですわ!しかも、2つ(2ヶ月分)も。
“はっはっはっ(笑)”
いい加減な私ですねー。すみません。
今までずっと、なんとか月一のペースは最低でも守っていると思っていたのに。
おー!!恥ずかしい。おほほほほ。
私のカンチガイお気づきでしたでしょうか?
自分で気づいただけ、マシか?
いや~、ほんま恥ずかしいわ。
新年早々。ハズカシイ・・・。
2004年が、皆様にとって、よいお年となりますように・・・。
エモリミエ
2004年1月18日 ■グループアルバイト。
12月、私は大変だったので日記を書けなかった?(もしくは書かなかった!)のですが、決して日記のネタが無かったわけではなく、むしろ学校での日々は書かなくてはならないいろんなネタが満載だったのです!
少し季節はずれになりますが、ドイツもしくはヨーロッパではクリスマスは一年で最も重要なイベントの一つです。
12月24日以前の4週間はADVENT(アドヴェントー降臨節)ですが、その間、町中、うち中、学校中が、”クリスマス!クリスマス!クリッスマース!になり、寒いながらも雰囲気は最高!です。
そんな中、私たちの学校は、恒例でもある“お世話になっている人たちの部屋を、クリスマスの飾り付けでステキにしてしまおう!”授業が行われました。
この授業のテーマでもあり、私たちが学ぶことは“室内装飾の在り方”。
さて、日頃お世話になっている方々と言うのは、学校関係者及び、家具、木工作業所の方々(私たちは、時々そこに行き“すいませーん、この木の板ねー、このサイズに切ってもらわれへんやろかー??”というような事をお願いするのです。もちろんドイツ語でもっと丁寧にいいますけどね)そして、鉄工所の方々です(鉄工所の方々へもいろんなお願いに行くんです)。
その方々が普段休憩所として使っている部屋に私たちは思い思いの室内装飾をします。
室内装飾などの大きな仕事の場合、学校ではクラスのみんなをいくつかのグループに分け、グループ単位での作業となります。
私は、正直言いますと、グループ作業が苦手です。
なぜなら、
1)ドイツ語で、まだまともにディスカッション等できない。
2)「人の話をまず聞きましょう! 相手の意見を尊重してなるべく摩擦を起こさず、まる~くやっていきましょう!」的な私が思う、自分のニッポンジン的な部分があるからです。
1番目のドイツ語の部分はさておきですが、2番目の感覚の違いは私がいつも悩む部分でもあり何回か日記でも書いたかと思われますが、ドイツでは自分の意見がないとはっきり言って、オバカサン扱いです
オバカサンは言い過ぎかもしれませんがそれに近いモノを私は感じますね。
“自分の意見を持ち、それが相手に対して反対の意見でもキチンと伝える”
これ、ドイツでは当たり前であり、普通なことです。
ドイツ人は、気に入らなければ“はっきり!”といいます。
私の“よーし、これはイケる!”と思ったアイデアでも、
“それ、私はキレイじゃないと思う!!!”
スッパーンと却下されるんですね。
アウスビルドゥング(職業訓練)時代にそういうのが怖くて、イヤで、何も意見を言わなかったら、
“ちょっとーなんか言ったらどうなのよー!”
と言われました。
その当時17歳だかのクラスメートにです。
話がそれました。
まー私も滞在3年半と長くなり、それなりに慣れ、違いも良さもわかってきてはいるのですが、26年間、日本にいてて染みついたモノは、3年半だかではコロッと変わるはずはありません。
そんなこんなの苦手なグループアルバイトですが、今回はチームの子が仲のよい子だったためすべてスムーズに、
“あれ、私無視されっちゃってるカナ~?”
なんてこと、思わずにできました。
それを証明するであろう、クラスメートの作業中の写真と作品、他グループの作品の写真を送ります。
材料はもちろんすべて、その辺のものです。
モミの木、松の枝、枯れ枝、果樹園で拾ってきた落ちてたリンゴ等々です。
私たちの作品は枯れ枝を組み合わせ、ガーランド状にしそれを屋根からつり下げました。
つり下げ方もまっすぐではなく、動きを出して・・・。
ガーランドの中にはワイヤーにリンゴを差し込んでいき、リボン状になったモノを絡ませました(写真では少し見にくいですけどね)。
グループ作業ではいろんな意見、アイデアを知ることができ、本当に勉強になります。
もっと、もっと、有意義なモノにするためにもドイツ語力を磨かねばなりません。
私は春からまたまたドイツ語コースに参加します!
次回は待望の(だれがやねん!)エモリミエ初展示会!の模様かな~~~~~??
それでは。
エモリミエ
2004年1月31日 ■初の展示会(12月6日~14日)。
今回は、いよいよ待ちに待った!エモリミエ初展示会!についてのご報告です。
期間は12月6日から14日でしたが、あー今日はもう1月31日ですねー。
1ヶ月半も遅れるようでは、う~ん・・・最新情報ではありませぬ。
はなしは変わりますが、だいぶ前にも書いたけど大切な大先輩、飲み友達!?である橋口学さんの日本人の日本人による日本人のための、フローリスト学校がまもなく開講されます。
彼のホームページ、皆様もう見られましたか?
こちらは“最新情報満載!”です。
URLは"http://www.h-arrangements.com"です。エモリミエも、頑張らねば。
ついでにもうひとつ、
最近ねー、嬉しいことがありました。
日本の女性で私の日記をずっと読んで下さっていて、ドイツまで来ちゃって、現在、職業訓練先をお探し中の方と巡り会う(大げさか?)事ができたのです!
お友達のお友達という形で知り合うことができたのですが、そんなこと(彼女が日記を読んでくれていたとか、私に一度メールを送ってくれていたこととか)は、つゆ知らずのエモリミエ。相変わらずのぼっさぼさ頭で、タイツはいて、ハイソックスはいて、ジーンズがパンパンになっていて、さらに腰にはホッカイロ2つも張り付けて、おまけに、両肩にはサロンパス2マイなり!の格好で「コンニチハー、はじめましてー」と挨拶を交わしたのでした。
さらにもうひとつ、
そんなこともありで私は“最近ちょっと、おっさんやな”と自分で自分を反省。
そうなると何かしたくなるエモリさんは、今回、ドイツで言うところの“市民学校”(日本語適訳わからず。要は市民に格安で様々なセミナーや趣味の講座、例えば英語教室だとか、お料理教室だとか、カメラ講座とか、パソコン講座などを提供している学校)に通うことを決めました。
コースの名前は“シェイプ・ユアー・ボディー!”です。
と、長くなってもアレなので、プライベートはおいておいて、さて、展示会へと戻りましょう。
私の学校、ヴァイヘンシュテファンでは夏と冬、年に2回展示会が行われます。
夏の展示会は、主に卒業制作を展示公開し、冬はそれとは全く違う“実験的な試み”というコンセプトを元に作品づくりが進められます。
私たち1年生はテーマ“Bilder einer Jahreszeit(季節の光景、イメージ)”に個人個人がそれぞれの「冬」を表現しました。
冬。
といっても人々はいろんな事を感じるし、それぞれが思うところの冬も当然違うものでしょう。
私たちは制作に入る前に4つのグループに分かれ、グループごとにそれぞれの冬について意見を交換したのでした。
冬の光景「人間が目で見て冬と感じるモノ。ー氷、雪、木の葉のない木」
冬の感情「人間が冬と結びつけて感じる感情。寒い、冷たい、クリスマス時期の特別な感情」
冬の植物「今、この時期の植物の状態、姿」
冬の風物「植物以外の素材で冬を想像させるモノ(ろうそく、毛糸、フェルトなどなど・・・)」
こういう時間を私はいつも貴重に思います。
誰が何についてどう考えているのか???
それは、その人自身の経験からくるだろうし、教育のされ方、周りの環境によって作り上げられていくものであるのでしょうが、改めて「みんなの冬!」を知ることができ、その違いや共通点を“へぇ~~~~~~”と思いながら興味深く聞いていました。
肝心の写真を送りますね。
みなさんはこの写真だけを見て“冬”を感じる事ができますでしょうか?
これが私を含め、私のクラスメートの感じる“冬”です。
正直ねー、こういう、なんか哲学的でもあり、抽象的でもあり、説明に漢字ばっかり使わなきゃいけなそうで「はぁ~~~~????」って思うような事を、自分なりに表現していくことは大変です。
そういう事を私は日本で“まったく”しませんでした。全くです。
ただ、
“あ~今日入荷したチューリップがキレイだから、これで花束作ろう!”とか、
“このバラ、めっちゃ珍しいらしいから、あんたの花好きママに送ったら?”とか(どんな理由やねん!)
で、毎日やっていたわけです。
二十歳そこそこのコロ、自転車が好きで往復10キロくらい、チャリチャリチャリーとこいで楽しく通勤していました。
行く道行く道では、季節をじかに感じる事ができ、大阪、都会といえど本当にきれいでした。
桜の咲くコロは30分くらい早く起きて、朝ご飯を持もって桜の宮の桜並木沿いで食べてから“桜めっちゃきれ~~~~!!!”と半叫びながら通っていました。
あるときは、淀川沿いに生えていた“ナズナ”がキレイだったので根こそぎ取ってきて、お店の同僚に“めっちゃきれいやろー”と無理矢理、気に入らせ、お客様には勝手に「花束でーす!」とナズナと何かを組み合わせて売っていました。
今思うとそういうのが、私の“春表現”だったのでしょう。
ドイツに来て、これまで考えようともしなかった“自分の内側”のことを、学校では考える毎日です。
それと共にクラスメートの感じることを“知る”のも本当に楽しいし、貴重!
大変だけど貴重な毎日を“今、送っているな”と実感しております。
次回は、2年生の展示会での作品についてです。
1月に入ってから、毎週、実技の時間は新しいテーマで進められています。
エモリミエは、まだ12月のネタを書ききっておりません。すんませーん。
エモリミエ