2004年5月20日 ■ありがたみ。

こんにちは。お元気ですか皆様。
こちら、エモリミエは疲れ切っているけれど、そこそこに元気です。
 
こないだ、お世話になっているウェブ管理さまさまより、“ゴハンのこと”の日記について、「なんか、終わり方が中途半端ではないかい?」とご指摘がありました。
で、あらためて調べてみたところ、キチンとそこで終わってました。
とうとうヘンになりつつあるのかなー?と危機感を抱いたのでありますが、なんやしらんがドイツは暖かい日々が続くし、テストは相変わらず続いてるし、12時まで勉強しなあかんし、大学生に補習授業をしてもらったものの、“さっぱりわかりません!”で帰るはめになったし、その他もろもろもろの事情が重なり、ヘンになるのもおかしくないのではなかろうか?という、いい(?)感じで若干開き直り、疲れ気味のエモリです。まーもとから、“ちょっと変なんちゃうの?”ですけどねー。
 
今回は、ありがたみについて書いてみようと思いました。
 
1ヶ月程前に、日本から物資が届きました。散々書いているけれど、この物資のメインは梅干しです。
梅干しがなくなりつつあると、「もしもしー、梅干しが切れそうなんですけど・・・」と電話します。
そうすると送ってくれるんです。私のおばあちゃん。ありがたい!
私はお店で売っている梅干しを好んで食べません。買うことも滅多になく、もし市販品を食べるとしたら、それはほとんどの場合貰い物です。
市販品の多くは、”すっぱないやん!””何この変な甘み・・・”で実はあまり好きじゃないんです。
 
その物資の中には、いつも梅干し以外のモノも入れてくれます。
その選択は母がしてくれるのですが、最近、“良いとこついてるなー”と思わずにはいられません。
昔は、「何送って欲しいのか、メール送って!」と言われ、梅干しに、すしのこ、寿司太郎、コーンスープ・・・といちいち書いていたのですが、このごろは忙しいので、あまり書けずじまいでした。
それなのに、私の好みを理解し決してポイントをはずしていなかった母のナイスセンスに、私は驚きと共にありがたみを感じたのであります。
最初は、“なんで、もずくスープやねん!”と思ったのですが、食べてみるとこれがまたおいしい。
“レトルトのくせに、ユズの香りがきいてるやない!”と深く感動!(エモリミエは日本の薬味系が大好物です)。
 
あといきなり入っていた、いなり寿司のいなりだけのレトルトパック。昔、大好きだった梅ごのみ(梅肉の缶詰)。「ごはんですよ」の唐辛子入り(普通のじゃないところが、また嬉しい。辛い物好きの私)。今回の荷物をパッと開けた瞬間、おかしくて、懐かしくて・・・思わずわらってしまった私です。
 
しかし、それらは残念なことに、もうないんです。有り難い、有り難い!と食べているうちに・・・。食べ物やから、食べりゃーなくなるんですけどね。
 
あと、梅干し関連でもう一つのありがたみ。
基本はこっち、ドイツで知り合った日本人のお友達ですが、なかなか食の趣味があっており、あるときふと久々に彼女のホームページを見たところ、“好きなモノ、すっぱいまん”と書いてあるではないですか!
 
“すっぱいまん。”
 
ご存じの方も多いかも知れませんが沖縄産の干し梅です。
私が知ったのは1年くらい前の話ですが、これがまたおいしい!はまります!
その会社のHPまであって、彼女のHPにリンクされていました。
私は、是非それを!とお願いし、送ってもらったのです・・・。
ありがたみいっぱいの私だったのですが、あまりのおいしさに、舌と口の中の上(どこ?)が痛くなるまで食べ続け、結局、大パックのスッパイマンが1週間ともちませんでした。
 
その後、この日記を通じて知り合った方がドイツに来ることになり、その方から、何か欲しいモノありませんか?と聞かれ、あつかましくも、“スッパイマン”と答えた私。
大パックに小パック、梅干しお菓子勢揃いでもってきてくれた彼女。
ありがたい話です。
それは、5月のはじめの話でしたが、5月19日の現時点で、もうないのです。なくなってしまったのです!
 
ありがたみフツフツと感じるモノを、一気になくしてしまう自分がイヤなのですが、手が勝手に動いては食べ、気がつくと、もーないやん!なわたし。
辛いところです。
 
しかしながら、本当に私の周りはありがたみだらけです。
 
そんなエモリミエ、ありがたみとは、全然関係ない話なのですが、ご報告かねて・・・。
 
もうすぐパラグアイ(南米で海のない国)に行って来ます。
パラグアイ出身の友達がいて、その友達の妹が結婚するっていうので一時帰国することになり、「ミー(ドイツではミーですよ!)も
行かへん?」と聞かれて、「行く」と答えたのです。
ドイツからだと日本に行くよりも遠いのですが、このチャンスは二度とないと思うので即答した私でした。
そのために、夏休み返上で働くことになろうとも・・・。
 
そんな友達がいることも、ありがたみを感じずにはいられません。
 
そこで、最近少し”英語”というものに、興味を持ちました。
私の英語学習経歴は、それはそれはさんざんなモノなのですが、これはまた別の機会にでも・・・。
 
それでは、また。
エモリミエ


2004年5月23日 ■自然観察の授業。

ドイツの冬は今年もなかなか寒かったのですが、そんななかでも、長靴はいて、コートきて、手袋はめて、外で行う授業がヴァイエンシュテファンにはあります。
それは、自然観察の授業です。
この授業の目的や必然性というのはまだよく分かりませんが、たぶんこの国独特で、その中でもうちの学校は、さらに重点を置いているのではないか?!と思います。
なぜならドイツのフロリスティックでは、大自然様様ですから・・・。
私と橋口さん(日本人の皆様のための学校をドイツでされている方。日記参照)は、少なくとも日本人としてこの授業、この考え方に、超!!!!感動しています。
 
内容はいたって簡単。
まず先生から、“明日天気良さそうだから、森に行こう!”と言われ突然決まります。
ドイツは本当に自然豊かな国で、至るところに森があります。
そして、みんなでその森の中、草原、荒れ地などに咲いている、花、木、草、その他諸々を見ながら(観察しながら)歩くのです。
持ち物は鉛筆、ノート、長靴、そして植物図鑑です。
 
冬の間といえども、森、特に木はその時期独特の姿を見せているわけですから、私たちはその姿を観察しに行きました。
独特の枝振り、木肌(肌触り、色)、落ち葉・・・先生の説明を聞きながら、よーく観察して行くわけです。
 
時には2時間以上も歩きますが(こっちのみんなは歩くことに慣れているので、大丈夫だけど、エモリさんにはかなりのしんどさ)自然を見ながら、感じながら歩くのは気持ちがいいものです。その間に、クラスメートとベチャベチャしゃべりながら交流もはかれるしね。
 
今回の写真はその冬の木の姿を表した、アレンジメントの数々です。
これは、テストの一つとして行われました。
 
“このアレンジが、本当にその木の特徴を表しているのか?”が採点のポイントです。
 
私としては初めての内容にとても感動して、私が選んだ木(菩提樹)を一時間くらいボッケーーーーーっと眺め、作品に取り組みました。
が、採点は3で真ん中でした。
先生に説明を受けてみると、「1.木の芽が反対向いている(木の芽はいつも太陽を見ているのです)2.枝の動きが少し不自然」とのことでした。
だけど私は、とっても勉強になり、この授業に感動したので先生に一言。
 
「この作品のために使った時間は、本当に楽しかった!!」と・・・
 
先生は、「ミー、もっと自分でどんどん観察していきなさい。これからも、あなたはいろんな作品に取り組んで学ぶべきです」と・・・言ってました。
 
その通り!
 
だけどこれらの授業の合間に習っている、経済、簿記は、なんとかならんもんか??
5月はこれらのテストがたくさんあったので、疲れています。
そして、それは、今週も(5月の終わりの週)もあるのでした。
 
それでは、皆様お元気で。
エモリミエ